HRが終わって、みんな親しい人と楽しく会話をしている。
「大和ー。お前、出席日数が足りなかったのかー。今度から毎日連れてこないとな」
「ま、毎日?それは結構です」
逃げようとするけど零に腕を捕まれていたので逃げられなかった。
「行くよな?」
「………………」
こうなると零は、ヤンキー並みに怖くなる。だからあまり怒らせないようにしてるんだけど、無理かあったか。
しょうがなく毎日行くことになった。
「あーあ。受験かー………………大和お前どこ行くんだ」
「なんも考えてない」
「それはダメだろ。ちゃんと考えないと」
「だって、やりたいことないし。金がねぇよ」
「金…………お前はしょうがないよな」
「だろ?」
高校は本当のとこ言うと行きたいんだよな。でも、俺には金がないんだよ。
俺、バカだから頭もついていかないから、選べる高校が少なくなっていくんだよ。俺に比べて零は、頭がいいし、運動もできる。だから選べる高校が沢山ある。

