「さぁ行くぞ!大和」

「お前もういいのかよ」

「ばっちりだ!回復したぜー」

「はやいな」



こいつはすぐ疲れるけどすぐに回復する。体力の器みたいなのが小さいせいで回復が早いのか、ただ普通に早いのか。



「普通に話してるけど、実際俺たちには時間が無いんだぞ?」

「そうだった!!忘れてたぞ大和!」

言い終わる前に走り出していた零。


遅れて俺も走る。


俺たちの教室は、3階。最上階にある。

だから階段を沢山登らなきゃいけない。


こういう時に、エスカレーターとかあればいいのになとか思う。

今度先生にでも言ってみるか?

馬鹿だな俺。
そんなことしても、学校がエスカレーターを作るわけないし。
金の無駄だーとか言って、話を聞くだけ。
大人はいつもそうだ。自分の都合が悪かったら駄目だ。と言う。

.........違う話になっているぞ。

でも、大人はいつもそう。

いつの間にか俺は最上階の3階についていた。零を探すと、もうすでに俺達の教室3年3組に入ろうとしていた。

てか、なんで最高学年で、1番生徒の中で年上の俺達3年が最上階に教室があるんだ?
普通だったら2階とか、1階にあるものだろう?

なんでだろう