俺は、自分の体を見た。
……制服着てない。
零は俺の考えが分かったのか、こう言った。
「着替えてこい」
零の言うことに従った俺は
制服がある部屋に向かった。
制服は嫌いだ。
なぜ制服を着て学校にいかなきゃ行けないんだ。別に私服でもいいじゃないか。
そんなこと思っても
大人は相手にしないんだろうな。
制服を早めに着て、零の待つ玄関に向かった。
「お前、手ぶらで行くのか?」
「忘れてた………取ってくる」
鞄、どこだ。
昨日どこおいたっけ。
リビング?
………あった。机の上。
ちゃんと、準備してあった。
流石俺。

