次の日、俺は携帯の音で目が覚めた。
零からのメールだった。
「人が寝てるときに、なに考えてんだよ。あいつ」
『おきたか!さては、俺の送ったメールの音で起きただろ!ちゃんと起きてなきゃだめだろ!まったく。ちゃんと、俺が行くまでに支度しとくんだぞ!』
心読めるのかよ。
あいつ。しょうがないから起きて支度するか。
自室を出て、階段を降りてすぐ左にある洗面所に向かう。
そこで、顔を洗い、歯を磨き、手を洗う。
何で手を洗うかと言うと、顔と一緒でスッキリしたいからだ。
それが終わると、朝御飯を食べにリビングに向かう。
昨日と一緒で適当に作る。
俺が通っている中学は、お弁当が必要だけど俺は作らない。いつも買っていく。コンビニとかで。
だからしばらくお弁当箱を使ったことがない。
そうしている間に、玄関のチャイムがなった。
零か?
扉を開ける。
そこには、やはり零がいた。
俺を見て何故か、がっくりと肩を落とす。
なんだ?どうした。こいつ。
「……大和。お前、俺のメール見た?」
「見たけど……」
「じゃあわかるよな?……何をしていないか」
「……」

