君と私

ある雨の日。

私は傘を持っていなくてある神社に駆け込んだ。

持っていたタオルで濡れた場所をふき雨が止むのを待った。

でも何分たっても止まない。

「ねぇ、大丈夫?」

「えっ?」

私は声をかけられて前を向いた。

「傘ないの?」

初めて見たときただちょっとだけチャラそうだなと思った。

「はい。今日忘れちゃって。」

「これ使って。俺、この近くに住んでるから。じゃあね」

「ちょ、ちょっと!」

彼は走って行ってしまった。

これが君との出会いなのかもしれない。

それ以来彼と出会うことはなかった。