甘いあなたと裏腹なことば



「あっつ…」


夏の屋上は暑かった。


でもたまに吹く風がとても心地よかった。


「今何してるのかな」


頭に浮かぶのはやっぱりゆーくん、あなたのこと


ゆーくんは大学生。でも私は高校生


ゆーくんはとても大人びてて、いつも落ち着いていて


そんなゆーくんから見たら私なんてただのガキなのに


「なんで付き合ってくれたんだろ…」


私は普段のゆーくんを知らない


大学ではどんな感じなのか

家では何をしているのか

どんな友達がいるのか


私は知らない


ゆーくんのこと、まったく分かってない。


ゆーくんだって普段の私を知らない


誕生日とか身長とかは知ってるけど


もっともっとゆーくんを知りたい


もっともっとゆーくんの側にいたい