正都が好きだと自覚してからというもの、
私は女友達によく相談するようになっていた。
お年頃の女子はやっぱり、恋バナというものが好きなのだ。
「はるいないの～？好きな人！！」
「実は…ね、」
話しかけてきてくれる友達には、正都のことが気になっていることを伝えた。
でも話した友達には必ず
「誰にも言わないでね…！」
って。
そうやって言えば、正都には気づかれないと勝手に確信していたのだ。
案の定、遥が正都のことが好きらしいという噂は一瞬にして広まり
ついには、全校生徒誰もが知っているという状態になっていた。
今考えれば、馬鹿なことをしたなあと思う。でもそれがかえって良かったのかもしれない、とも思う。
小学生だもの、話したがりな年齢だから。
私は小学生ながら
取り返しのつかない事をしてしまったと
ひどく後悔した。
