儚桜 ー一瞬の奇跡ー

「絶対見つける」




儚桜のほうから
声が聞こえた気がする。




まさか……。




僕は音がするほうに向かって駆け出した。




「絶対に、絶対に……」




気のせいじゃない。




声はどんどん大きくなっていく。




坂道を下りきると、
木の下に小さい影が1つ見えた。



何かを必死で探す女の子。




二つくくりの真面目そうな子だ。




うちの1年生、いや2年生かな。



その顔にはまだ幼さが残っている。