儚桜 ー一瞬の奇跡ー

色々なところを探した。




土の中や排水溝。




あるはずがないところも探しまくった。




気がつくと、
制服に土がついてるし
スカートの端が破けてる。




手鏡で自分を見ると
髪はぐしゃぐしゃで
目は完全にイッちゃってた。




がむしゃらに探すだけのマシーン。




でもそれくらい
私のあの人に対する思いは本物なんだと思って嬉しくもなる。




「もう夕暮れ時か」




太陽が沈みかけている。




さすがにこれ以上の捜索は無理かもしれない。




私は思わずその場にしゃがみこんだ。




頭上には、儚桜。