これ以上ここにいてはいけない。


とっさに俺は踵を返し公園を後にした。


何故あんな表情をしているのか、なんで歌っているのか、なんで心動かされるのか、俺にはわからない。


ただ、あの子と目があった瞬間、これ以上あの子といたら俺の全てをあの子に捧げてしまう気がしたんだ。


こんなことを小3ながら考える俺は一体どうしたのか、それほど彼女に魅了されたのだった。