「え?」 俺は慌てて口を塞いだ。 しまった、この4月の優しい日差しのせいで少しぼーっとしてしまってた…!!! 雪は目を丸くして俺を見つめている。 「あ、いや、その、これはつい口が滑ったというか…その…!!」 慌てて言い訳をするが自分でもなにが言いたいのかわからない。 慌てふためく俺を見て雪はクスリと笑った。 「いいよ。一緒に行こう?」 ニンマリと笑ってそう言った。 「明日、17:00にあの公園ね。待ってる」 愛らしい笑顔でそう言うと置いていたカバンを持って雪は屋上を後にした。