大好きな3人へ



そして雪は語り始めた。

家のこと

両親のこと

借金のこと

雪の全てを教えてくれた。


「雪ちゃん…ごめんなさい!!」

真美が立ち上がって頭を下げる。

「私、何にも知らずに雪ちゃんに酷いこといっぱい言って…本当に、本当にごめんなさい!!許してもらえるなんて思ってないから、でも、私も雪ちゃんと一緒にいさせてほしい。雪ちゃんの悲しみ、私も背負う」

「俺も……雪と一緒にいてぇ。雪と、ゆーとと、真美と、俺でまだまだずっと一緒にいてぇよ。今まで気づいてやれなくてごめんな。これからは……雪、俺もお前の悲しみ一緒に背負ってやるからよ」


2人の言葉を聞いて雪はさらに泣き出した。