そして雪は語り始めた。
家のこと
両親のこと
借金のこと
雪の全てを教えてくれた。
「雪ちゃん…ごめんなさい!!」
真美が立ち上がって頭を下げる。
「私、何にも知らずに雪ちゃんに酷いこといっぱい言って…本当に、本当にごめんなさい!!許してもらえるなんて思ってないから、でも、私も雪ちゃんと一緒にいさせてほしい。雪ちゃんの悲しみ、私も背負う」
「俺も……雪と一緒にいてぇ。雪と、ゆーとと、真美と、俺でまだまだずっと一緒にいてぇよ。今まで気づいてやれなくてごめんな。これからは……雪、俺もお前の悲しみ一緒に背負ってやるからよ」
2人の言葉を聞いて雪はさらに泣き出した。
