大好きな3人へ



「いやだ、いやだ、いやだ!!!お願い、行かないで!!私を捨てないで!見捨てないで!!お願い!!いい子になるから、私、もう、これ以上、失いたくない…」

お願い、お願い、お願い

行かないで逝かないでイかないでいかないで

私を置いて逝かないで

「………………大…丈夫……だょ、ゆ……き」


彼は涙でボロボロの私の顔を血に塗れた腕でそっと撫でた。

そして力なく笑った。

「………大丈夫なんかじゃない。大丈夫なんて、大丈夫じゃないの……ねぇ、お願い、大丈夫なんて言わないでよ」

首をふって私は言った。

それでも彼は言った。

「………………俺、は………雪を…………見……捨て……たりしない、よ……」