----------------------- 「…これ、昨日落とした。柊結人君」 針のように目線がこちらに突き刺さる。 けど私にはどうでもよかった。 あんな無愛想な自己紹介だって、必死な担任の先生だって、 なぜ、彼がこんな表情をするのか。 この出逢いが私の人生を変えるなんて、この時の私が知るわけなかった。