母と妻と女の狭間で・・・ 留学時代編

寧子に聞くと、

「あれ、いないね?」

 寧子も、あさひを見つけられなかった。
でも、テーブルには隙間がなく、誰か欠けて
いる様子はない。

〈おかしいなー?〉
 
 私達が、キョロキョロしている様子に、
板さんの一人が気が付いて、

「あー、カウンターに座ってたお連れさん、
先にお勘定して出てったよ。『2時間位したら
戻る』って言ってたよ」

〈あ、全然気が付かなかった!〉

 寧子も、初めは唖然としてたけど、あと30分
もしたら、戻るって聞いて、そのまま、座って、
また、お寿司を食べ始めた。

 久しぶりの日本食を堪能して、お勘定を頼んだら、
しんのすけがダントツの一番で、なんと$138!
確かに、お酒も飲んでたし、高いだろうな?
っては思ってたけど、まさか、そんな値段とは!

 今は$1が135円でしょ?
え!日本円で1万9千円くらい!
一回の食事に、そんなお金掛けられる
なんて!

 心配になって、しんのすけにどうするか
聞いてみたら、

「カードで払うから、平気だよ」

 サラッと言ってくれちゃった。
まあ、確かに私達が来た時も、バブルバブル
って騒いでいたけど、それってこういうこと
なんだって、改めて実感。

 次が、ミチ。
ミチはお酒を飲まなかったから、$98。
でも、安くはないよね。

 寧子が、$63で、私が$74、
ま、私達は女の子だから。

 会計が終わって外に出ると、あさひが外で
待ってた。

「どこ行ってたの?」

 私が聞くと、

「楽器屋と、adult shop」

と、あさひ。