母と妻と女の狭間で・・・ 留学時代編

 あさひの方を振り向くと、退屈そうに、
目の前にある、図書館の方を見ていた。

 そしたら、急に笑顔で手を振るから、
私も、あさひと同じ方を見ると、そこには、
ミキちゃんが手を降っていた。

 私は少し気持ちがグレーに曇ったけど、
とにかく今夜は、あさひとドライブだからと、
自分に言い聞かせた。

 授業も終わり、みんなそれぞれ夜の準備に
家に帰ると、私と寧子とあさひだけになった。

 あさひに、

「準備に家に帰るの?」

そう聞くと、

「帰るけど、図書館行ってからね」

との事。

 寧子が、

「えー、あと2,3時間で出発なのに、
まだ勉強すんの?」

 そう言ったけど、

「だから勉強すんの。
明日、は勉強できないでしょ?
もしかしたら、明後日も無理かも
だからだよ」

 そう言って笑った。

「なんか、そこまでしなくても
いいんじゃない?」

 私がそう聞くと、

「かもしれないけど、勉強好きだからね」

寧子が、

「変わってる!私なんか、30分も動かず
座っていたくないのに!」

「私もだよ!」

 そしたら、あさひは、

「でも早く大学に入りたいからね」

 そう言って笑いながら、
図書館に向かって歩き出した。