母と妻と女の狭間で・・・ 留学時代編

「だって、紗季が度の車に乗りたいか、
わかってるし、紗季がミチさんの車に
乗ったら、Ashの車には誰も乗らないで
しょ?」

〈確かに!〉

 寧子は性格が、男前なだけに、繊細さに欠ける
とこがあって、人が隠しておきたいところも、
ドバっとぶちまけちゃったりするけど、本当は
人の気持ちに、人一倍敏感で、優しい子なんだよね。

「だから、一番丸く収まる方法を取った
だけだよ。
 それに、私は裏工作みたいの嫌いだしね」

「さすが!寧子!」

私は、心から感心した。

「やっぱり寧子は親友だよ」

 そう言ったあと寧子を見ると、
たっぷり日を受けて健康そうなトマトのように、
照れて真っ赤な、とても男前とは思えない
寧子がそこにいた。

「うるさいなー、そんな事はどうでもいいんだよ」

 照れ隠しに、やっ気になってる、寧子は本当に
可愛い。

「じゃあ、私がAshの助手席ね」

「バカじゃないの?何度も言ってるでしょ?
いくら嬉しいからって、何度も確認しなくて
良いって」

 私の嬉しい気持ちが、伝わったみたいで、
寧子も満面の笑みで、喜んでくれてる。
それが、嬉しかった。

〈いよいよ明日、あさひとロングドライブだ!
今夜は眠れないかもしれないな〉