母と妻と女の狭間で・・・ 留学時代編

 私は、そうなると思ってたけど、
それは、嬉しいことだけど、
いきなり、シアトルに行こう!なんて、
無理に決まってると思った。

 だいたい、ごはんが嫌いで、日本食にも
とくに執着してないって、聞いてるから、
私も、誘いたかったけど、断られるのが怖くて、
あさひを誘うことが出来なかった。

 図書館に着くと、寧子はあさひを探し始めた。
でも、寧子にはあさひが見つからず、

「いないな、今日は来ないのかな?」

と、言った。

 私は、あさひの定位置、図書館の奥のおく、
この前見た、外から見えない、
隠れ家的な場所へ歩いて行った。

いた!

 寧子では、見つけられなかったのに、
私には、わかっていたことが、すこし
優越感。

 寧子は、

「さすが!愛する人の事は、何でも知ってるね」

言いながら、ニヤニヤ。

 でも、寧子は止まらずに、歩いて行って、

「来週末、シアトルにお寿司食べに
行くんだけど、一緒に行かない?」

いきなり、直球。
 
 私は、あさひは、絶対行かないよ!
そう思っていた。