鏡の中のシンデレラ

ずっと、何も考えず、




ただ次のステップを踏んでいく、




音楽に合わせながら弧を描く。




それだけで心が安らいだ。




シンデレラと目が合うと、




彼女は微笑んだ。





私も微笑み返し、次の音楽に合わせた。




夢のような時間。




だが、それは長くは続かなかった。




彼女はいきなり私から手を離し、




駆け出す体制になった。