「で、でも私なんか………」

それでも戸惑ってしまう私を伊織が後ろから抱きしめる。


「俺の花嫁だろ?俺が恭華にこれを着せたいんだよ。誰のための結婚式なんだ?俺達だろ?俺はこれを着た恭華と結婚したい。俺のために着ろよ。恭華。」



そう言って私の頬にキスをする。


「うん……。」


カタログを見てたときも、試着したときも、伊織なにも見てない感じだったのにちゃんと見ててくれたんだ。



「ありがと……伊織。」