「あのー。そのー。」


「ハッキリ言えよ。」


「昨日はどうもありがとうございましたっ!」


こうやって、いつも私は可愛くない言い方をしてしまう。強がってしまう。


「あぁ。恭華が本当に馬鹿ってのがよくわかったよ。なんであんな奴にひっかかるかな?ありえないんだけど。」



ごもっともです。
でも、素直に認められなくて言い訳してしまう。



「でも仕事では山井さん、本当に頼りになるし優しいし!昨日のは……なんていうか、魔が差したとか?なんだよきっと!!」


ベットに倒れ混み、枕をギュッと抱きしめる。


本当はこんなこと、言いたい訳じゃないのに。


「あっそ。じゃあな。」

「あー!待って待って!」

「なんなんだよ!」

ますます、不機嫌になる須賀。


「あのっ!今日ゴハンでも行かないっ!?」


言ったぁー!勢いで言ってしまった。須賀の返事を待つこの数秒がとても怖くて、とても長く感じる。