家からも出て行った。

お金なんて、持ち合わせてないから走って走って、近くにいる麗夜君の家へ。

真夜中に麗夜君の家のインターホンを鳴らす。

麗夜君の家、すっごく広いから 玄関じゃなくて、門の前にあるインターホン。

『はい。』

「真夜中にすみません……月並 美嘉、です。」

『えっ、美嘉ちゃん⁉︎
玄関開いてるから、入ってきていいよ。』

「ありがとう。」