君の気持ち


とりあえずは、透哉のことを信じて ケーキの材料集めをする。

……もう、買い忘れはないよね。

ショッピングモールから出ようとした時、向かい側から歩いてきたのはさっきの人たち。

あの透哉に似ている人と女の人。

もちろん、私も外へと歩いて行くからすれ違った。

すれ違った時、ほんの微かに香った匂いが 透哉が今 使っている香水と同じ匂いだった。