あと少しで唇が触れる、ってところで ピロリロリンーってお風呂が沸いた あの音が聞こえてきた。 「実希……お風呂入るように言ってくるね。」 未来は俺の腕からすり抜けた。 「すぐに帰ってきて⁇」 まだまだ足りない、もっと未来のことが欲しい。 だって、当たり前のことだけどさ 妊娠が発覚してからは 一回もヤッてないし。 だから ちょっと欲求不満なところあるかもしれない。 避けては通れない道なんだけどさ。 「分かった。」 その未来の返事に安堵感を覚える。