「未来ー、ただいまー。」
いつもと同じように、俺は帰宅した。
「あぁ……、おかえり。
……ごめん、ずっと寝てた。
夜ご飯、作るね。」
未来は寝室から出てきた。
「お腹は⁇もう大丈夫⁇」
「うん、もう痛くない。
……冷凍ピラフとかでもいい⁇」
「いいよ。」
俺は、スーツから部屋着に着替え終わり ソファに座って、未来に話しかけた。
「……未来は赤ちゃん、産みたい⁇
俺は 未来が決めればいいと思う。
でも、俺の意見を言わせてもらうとすれば……赤ちゃん……ほしい。
ちゃんと2人を養っていけるか心配もあるけど、新しい家族が増えるのは……嬉しい。
未来が決めていい……、自信がなければおろせばいい。
これから、生まれるまで未来が赤ちゃんを育てるんだから。」
未来は、驚いた顔をした。
そして、いつも通り 真顔に戻って 話し始めた。
「私は……燕が嫌がったら、おろそうと思ってた。
でも、燕がいい……って言ってくれるなら私は生みたい。」
思っていたこと、同じだったみたいだな。
「産んでほしい。
今度、結婚の報告と一緒に言わないと、だな。」
未来のご両親とは、この日曜日に会う予定だった。
報告が1つ増えた。