とりあえず、一刻も早く 病院へ……と思い 車を運転する。

病院に着き次第、総合案内所で 産婦人科の場所を聞いた。

そして、産婦人科へ向かい 頼み込んで、通常よりも10分早くから、診察してもらえるようになった。

椅子に座り、診察書⁇みたいなのに 書きこんでいく。

名前を呼ばれ、診察室の中に入る。

未来は簡易ベッドの上に仰向けに寝、エコー検査を受けた。

「結果が出るまで、外でお待ちください。」

と外に出され、俺は未来の手を握った。

名前を呼ばれ、2人で診察室に入る。

「陽性です、妊娠おめでとうございます。」

やっぱり、妊娠していたんだ。

「これからのことなどについて書かれた資料を渡しておきますので、目を通しておいてください。」

パンフレット的なものをもらって、外に出た。

「お大事にー。」

会計を済ませて、病院の外へ出る。

学校に電話するの忘れてたから、今すぐ向かう と電話を入れた。

ギリギリ職員朝礼前で良かった。

「俺は今から学校に行くけど……また 何かあったら 電話して。

無理しなくていいから。

……んじゃ、行ってきます。」

家に着き、そのまま 俺は 学校へ向かった。

病院へもスーツで行っていたから 荷物を持っただけだった。

未来の頭を撫でてから、俺は 家を出た。

授業もあまり真剣にできなくて、教壇に何回もつまづいてしまい

「明智、大丈夫⁇」

とか、何回も聞かれてしまう始末。

頭の中にあることは、未来と未来のお腹の中の赤ちゃんについて。

未来は、今回の妊娠についてどう思っているんだろう⁇

未来のご両親は、結構前にこのようなことが起きたことについて どう思うんだろう⁇

そのことばかり、頭に浮かび 俺の頭を悩ませた。