結婚式が終わり、家に着くや否や、久しぶりに一緒に風呂に入って そのまま 2人で夜を迎えた。

プロポーズ、成功して良かった。
プロポーズ、して良かった。

また未来と一緒に……死ぬまで ずっと一緒に居ることができる というのは凄く嬉しい。

けど、そのことを未来のご両親に報告に行かないといけないな……。

許してくれるのだろうか⁇

というよりも、直接会って 話すことができるのだろうか⁇

今、未来のご両親は海外へ赴任して居られる。
なかなか、日本には帰ってこないのではないだろうか⁇

そのようなことを未来に伝えると、2〜3ヶ月後に 未来のお姉さん……美嘉さんが出産を迎えるから 1度 日本に帰ってくるらしい、と言われた。

「あと2〜3ヶ月くらい待てば、未来は俺の嫁になってくれるんだな。」

「燕は私の旦那さんだね。」

「あぁ、そうだな。
早く 2〜3ヶ月、経たないかな⁇」

すごく、待ち遠しい。
未来と結婚する、その日が。

プロポーズ成功の日から、2ヶ月が経った。

「燕……すっごく お腹痛い……。」

普段、弱音を吐いたりしない未来が突然 そんなことを言い出した朝。

「あと、最近 アレもきてないから……もしかしたら……」

「アレ……って、月1でくるやつのこと⁇」

未来は頷いた。
月経がきていない、ということは もしかしたら……

「妊娠、ってことか⁇
とりあえず、検査薬 買ってくるから 待ってろ。」

「学校は⁇」

未来に言われて、思い出した。

今日は平日、当たり前に学校のある日。
でも、今日 最初の授業は4限目だから 多少は遅れたとしても……大丈夫だろう。

「遅れていく、って連絡しておく。」

俺はポケットに財布を突っ込んで そのあと、気づいた。

「あぁ……、今 薬局とか空いてる時間じゃねーよな……病院、行くか。

服 着替えれて、着替えたいんなら着替えといて。
翔羽中央病院なら、産婦人科あるよな……あと……保険証も……。」

俺はブツクサ口に出して言いながら、用意を続けた。

着替えの終わった未来に

「車まで、歩ける⁇
抱っこか、おんぶしようか⁇」

未来は首を横に振った。

「いけると思う。」

最近、車を買った。
早速、役に立って 良かった……と本当に思う。

これで、もしバイクしかなかったとしたら……至急 タクシー呼ばないといけなかったな……とか、余計なことを考える。