3月の日々


家に帰ると、リビングの電気だけが付いていた。

「ただいまー。」

未来は返事をしてくれなかった。
無視するとか、悲し……そう思いながら リビングに入ると 未来は寝ていた。

椅子に座って、机にもたれかかって 寝ていた。

学校の授業中に寝るみたいな体制に思わず、笑いがこみ上げた。

「……何だよ、可愛いやつ。」

俺は毛布を未来の方にそっとかけた。

机の上には食べかけのお菓子がたくさんあった。

これ、全部を1人で食べようとしていたなら 食べ過ぎだな……と思う。

俺は着替えて、晩飯を作った。

作り始めると同時くらいに未来は起きた。

「あ、起きた⁇
最近、寒くなってきてるんだから 気をつけないと風邪ひくぞ⁇

今日は俺が晩飯 作ってるから、することあるならしておいで。」

未来に声をかけた。

いつも通り、話せていたかな⁇
可笑しい、とか思われてないかな⁇

少し話すだけでも、色々考えてしまう。

立ち上がった時点で、未来はフラついていて 不安で手を止めて見守っていた。

すると、案の定 廊下に辿り着くまでの途中でフラついて倒れかけたから俺は思わず 未来を支えに行った。

「大丈夫⁇」

「……多分。」

多分……って、不安だよ。

その直後、未来の身体の重さがグッと伝わってきた。

寝てしまったらしい。

俺は未来を寝室のベッドまで運んだ。

風邪気味なのか、とか色々 心配で 眼が覚めるまでずっと未来のそばにいた。