3月の日々


久しぶりに入った職員室。
職員室のデスク割り当て表を見て、自分のデスクを探し 座る。

周りにいた先生たちに驚いた顔をされる。

「……⁉︎明智先生‼︎」

「お久しぶりです、藤井先生。」

今の高3の学年主任の藤井先生。
仕事熱心な方だから、日曜も毎週 学校に来ておられる。

「交通事故に遭われた……と聞いていましたが、御身体の方は……⁇」

「えぇ、万全の状態になるまで リハビリを受けましたので 問題はないですよ。

教師本人が交通事故に遭う、って……本当 反面教師ですよ、俺は。」

アハハーと軽快に笑う藤井先生。

「……生徒たちは、どうです⁇
彼等の最終進路希望を把握しておきたいのですが……」

「あぁ、そういった学年に関する重要書類は全て 明智先生のデスクの中に入れています。

つい最近、そろそろ退院されると聞いたので。」

「……ありがとうございます。」

俺は引き出しを開けようとした。
でも、開かなかった。

鍵がかかっている。

「藤井先生、俺のデスクの鍵ってどうなってますか⁇」

「……えーっと、何処だったかな……確か、僕が管理していたと思うんです。

待ってください……」

「お手数おかけします。」