久しぶりに入った職員室。
職員室のデスク割り当て表を見て、自分のデスクを探し 座る。
周りにいた先生たちに驚いた顔をされる。
「……⁉︎明智先生‼︎」
「お久しぶりです、藤井先生。」
今の高3の学年主任の藤井先生。
仕事熱心な方だから、日曜も毎週 学校に来ておられる。
「交通事故に遭われた……と聞いていましたが、御身体の方は……⁇」
「えぇ、万全の状態になるまで リハビリを受けましたので 問題はないですよ。
教師本人が交通事故に遭う、って……本当 反面教師ですよ、俺は。」
アハハーと軽快に笑う藤井先生。
「……生徒たちは、どうです⁇
彼等の最終進路希望を把握しておきたいのですが……」
「あぁ、そういった学年に関する重要書類は全て 明智先生のデスクの中に入れています。
つい最近、そろそろ退院されると聞いたので。」
「……ありがとうございます。」
俺は引き出しを開けようとした。
でも、開かなかった。
鍵がかかっている。
「藤井先生、俺のデスクの鍵ってどうなってますか⁇」
「……えーっと、何処だったかな……確か、僕が管理していたと思うんです。
待ってください……」
「お手数おかけします。」



