「あー、分かった。
ありがとうな……んじゃ、帰るわ。」

俺はスーツを羽織って、カバンを持った。

「ほら、コーヒーやるよ。」

翔平が俺の方に缶コーヒーを投げてきた。

「おう、ありがとうな。」

まだ少し早い気がするから、近くの公園のベンチに腰掛けて コーヒーを飲んだ。

「……淋しいよな。」

俺は独り言をつぶやいた。
もうすぐ6月で、夏至もそろそろ近いけれどやっぱりもう夜が遅いからか辺りは暗い。

誰も居ないし、ちゃんと独りぼっち。