3月の日々


俺は先に歩き始めてて、どんどんと伊原との距離が離れていく。

そう、それでいいんだよ。

少しずつ少しずつ、離れていって もう見えなくなるくらいにまで離れて……。

伊原は俺のことを忘れればいい。

「先生 今日までありがとうござました‼︎

あと……。」

伊原が急に駆け寄ってきた。
ちょっとだけ、びっくりした。