俺は先に歩き始めてて、どんどんと伊原との距離が離れていく。 そう、それでいいんだよ。 少しずつ少しずつ、離れていって もう見えなくなるくらいにまで離れて……。 伊原は俺のことを忘れればいい。 「先生 今日までありがとうござました‼︎ あと……。」 伊原が急に駆け寄ってきた。 ちょっとだけ、びっくりした。