とりあえず、あたしの一番の親友である、田坂糸羽に連絡する。


あたしがSNSのアプリを開けようとしていたら…





ブブッ







と携帯がバイブレーション!




『田坂糸羽から連絡がきました』




今開けようとしたSNSの通知がきた。




「今連絡しよーとしたのに…」




明日の事とか聞きたいし、まず変な胸騒ぎがするから。聞くだけ、別に良いでしょ~って思ってたら…


いや、通知じゃなくて着信だわ!




よくみると、電話のマークがついていた。



あたしは、糸羽に電話をかける。



「もしもーし!糸羽!!」



「…も、もしもし…飛鳥!?あのさ、いきなりで悪いんだけど…ニュース見た!?」



「うん、見たよ!あれかなりヤバイ系のやつなの?」



今日は外に出てないし、ニュースで見ただけだからわかんないしね!



糸羽どっか出掛けてたりとかしてたら…もっと詳しいことしってるはず!!



「えっ、見たんだよね!?あのさ、あたしの家の前なの…あの…現場…」



「マジで!?じゃあ、殺人鬼が糸羽の家の周りうろついてたって事なの!!」



「そう…なの…でさ、あの…出来れば来てほしいの…色々やばくて…」



こんなに動揺する糸羽は初めてだ。



まあ、いっつもオカルトとかは好きで、朝読書の時間もそういう系の本とか読んでるのを見たことがある。でも、クラスで人気だしやさしいし、こんなしゃべり方じゃない!



「…マジなんだね…行くけどー殺人鬼が… もし!このへんうろうろしてたら…」



「ごめん!とりまきて!…無理…かな?」



糸羽の家は学校からすぐ。



ま、家も一人だし、開けても大丈夫なはず!



「いく!待ってて!!」



あたしは、部屋に戻り、タンスから服を取りだし、急いで家を出た。