彼はいつも気分屋で





部屋に入ってお茶を出されるが、そのお茶を飲まずに優陽の顔をじっと見る。


どんな話があるのか、なんでコイツがこんな顔してるのか、そんなことしか頭にない。



「蓮」



妙な沈黙は、静かで、それでいて有無を言わさない声によって破かれた。



「アイツの事、好きなんだろ?」



視線を逸らすことを許さない、そんな気がした。



「…好きって言ったら、どうすんの」



部屋の中には張り詰めた空気だけが漂っている。



「アイツは、蓮といる時の方が楽しそうだ。素で話せて、気を使ってない。…俺といるときとは、真逆だ。」



「っ…ふざけんなよ!」



気がついたら俺は、優陽の胸倉を掴んで怒鳴っていた。