ピーンポーン


優陽の家のインターホンを押す。


優陽は俺と同じ、半分一人暮らしだ。


だから優陽の家のインターホンは押せる。



「…俺飯まだなんだけど」



いつもこんなことを言うと、「そんな事言いながら来てんじゃん」と笑って返してくれる。


なのに今日は



「悪い。話したいことがあんだよ」



真面目な顔で、そんな事を言われてしまった。