彼はいつも気分屋で




リビングに行き、お母さん達に帰ることを伝え玄関に出る。


「今日はありがと!また明日からもよろしくお願いします」


「別に。じゃあな」



素っ気なく返し、背中を向ける


振り返りはしないが、たぶんまだ手を振っているだろう。


だからLIMEで「部屋に戻れ」と送り、戻るように伝える。


なんつーか、昔から優しいヤツなのは確かなんだけど、その優しさがたまに苦しい時があるんだよな。



スマホに刺さっているイヤホンを耳につけ、好きな音楽を流す。


するとすぐに音楽が止まり、かわりにLIMEの通知音が流れた。



優陽“今いけるか?”



それは優陽からのLIMEだった。