彼はいつも気分屋で




「自分の競技があるだろ。そっち行けよ」


「それはまだだから大丈夫」


綿に消毒液を含ませ、傷に当てる


「っつ…」


「ご、ごめん…けど我慢してね」


消毒し、血を少し拭き取ってから大きめの絆創膏を貼る


「痛くない?」


「こんくらい痛くねーよ。ありがと」


「うん」


使ったものを直し、時計を見る。もう少しで私の前の競技が終わる時間だ。そろそろ戻っておかないと。


「私戻るけど、優陽も戻る?」


「そだな。次お前の競技だし、行くか」


2人で保健室を出て歩き出すと、優陽が変な事を


「今年のお題、同じ物が2つ入ってるらしいぞ」


「わざと被らしたの?」


「そう。しかもそれが“好きな人”ってお題らしい。」



ニヤッとしながら教えられた。

聞きたくなかった…何で確率を上げるの…



「ま、頑張れ」



頭をクシャとやられる


たぶんきっと、これもわざとなんだろうな。