「位置について、よーい、どん!」


パンッ!と音が鳴り、一斉に走り出すと応援の声も大きくなる



「がんばれー!」


「負けるなー!」


それぞれが自分のクラス、友達を応援し、私達も応援する


「やっぱり璃玖はアンカーか」


「璃玖の前が綾だから、綾が璃玖にバトン渡すんだね」


「…んじゃ璃玖、1位取るかもな」


皆と違って落ち着いてる蓮がボソッと呟く


「何で?」


「…好きな人から貰ったバトン、1位で返したいだろ」


「……え?」


「「え?」」


好きな人から貰ったバトン…それってもしかして…


「綾!?」


「「奏!?」」



私と同じ、優陽と響希も声を上げる