「忘れもんないか?」
6時50分になり、2人は玄関へ
「多分大丈夫」
「お前そうやってマフラー忘れてったよな」
「あれ?そだっけ?」
ガチャッと鍵を閉めエレベーターで下に降りる
「風呂上りの俺に家まで届けさした」
「あっ、あの時優陽ん家まで行くって言った!」
「声でけーし、つか覚えてんじゃん」
あっ、と口を押さえ、ごめんと謝る
「まぁ別に良いけどな。家近いし」
「うん」と返事をして少しの沈黙
「…優陽はさ……あっ」
何かを言いかけた瞬間、エレベーターの扉が開いた
「ん?どした?」
「っ、ううん!なんでもない!あのっ、私今日ここでいいよ!」
と手をぶんぶん胸の前で振る
急になんだ?
「なんでだよ、もうすぐだし送る…」
「ほんとにいいのっ、じゃあね!」
「あっ、おい!」
呼んでも止まらず、走って帰るアイツ
「…急になんでだよ」
いつもなら怖いってビビる癖に
後アイツ、何か言いかけてたし…
「っ、」
まじで、最近アイツがわかんねぇ

