確かに謎だ。


普通なんとも思っていない女を迎えに来るか?


まず普通の男は無い。


「なら俺はお邪魔だな」


「じゃっ、邪魔じゃないよ!?気持ちはすっごく嬉しいけど、このバス逃したら待たなきゃいけないし…」


また間に受けて…コイツには冗談が通じないのか


「嘘々。早く返信しないと、優陽拗ねるぞ」


「あっ、そうだった」


“今バス停にいるよ。わざわざありがとう”


送信ボタンを押し、じっと画面を見つめる


蓮が君月に惚れる気持ちもわかる気がする。

フラれてもずっと一途に思ってるところや、コロコロと表情が変わるところ。




だけど俺は…





「あ、璃玖バス来たよー」





やっぱり奏が1番だ。





「おう。じゃあな君月」


「バイバイ愛歌!」


「君月またなー」


「うん!またねー!」