彼はいつも気分屋で




「そのまま付き合っちゃえばよかったのに。」


「うっせバカ。お前も振られてんじゃん」


「告白してないから振られてませーん」



そう言った後に、小さな溜息が聞こえた。



「振られるってわかってても、好きって言いたかったなぁ」


「今から言ってこいよ」


「何回私を泣かす気なのよ」


「何回も泣けば良いんじゃね。いつか枯れる時が来るだろ」


「枯れなかったらどうする?」


「誰か他の奴を好きになる。それか、同じ境遇の奴と悲しみを共有する。」


「今共有してるんだけど?」


「なら好きな奴つくれ。俺とかな」


「…へ?」



間抜けな声を出して、空に向けてた視線が俺の方へ移る。



「プッ、ハハハっ!なんて声出してんだよ!冗談冗談、間に受けんなよー」


「ちょ、間に受けるわけないでしょ!何言ってんの!?」



バッと立ち上がって顔を赤くして怒られてしまった