彼はいつも気分屋で




「隣いいか?」


「勝手にどーぞ」



そう冷たく言いながらも、隣に少しズレてくれた。



2人とも何も言わずに青い空を見つめ、たまに冷たい風が吹いた。



「橘は君月さんの事好きだと思ってた」



視線はそのまま青い空に向けられて、そんな事を聞かれた。



「好きだったよ」



ため息混じりに、呟くように、独り言のように、小さく言った。



「アイツは錯覚してたんだ。蓮の事が好きなのに、まだ俺の事が好きだって。自分の気持ちに気づいてなかったんだよ、アイツは。」



それにわざわざ気づかせて、本当に馬鹿だな俺。