「…なんで…なんでそんなに優しいの…」



顔を手で覆いながら、震えた声で問うて来る。



「花厳さんが優しいからだよ。」



答えはこの1つしかない。


花厳さんが優しいから、私も花厳さんともっと話したい。



けどこれは、私の立場から言うんじゃないんだろうな。



「君月さん…」



さっきより太陽が傾いている


そのお陰で、花厳さんの顔がハッキリと見えた。



「まだ私と、友達でいてくれますか?」



その顔は涙でグチャグチャになっていけど、今まで見た中で、1番綺麗な顔だった。



「こちらこそ、宜しくお願いします」