「わぁーっ!綺麗だね!」
中に入り遊園地の真ん中に行くと、大きなクリスマスツリーが立っていた。
「蓮見て!」
「んな騒がなくても見えてるって。こんなでかいんだから嫌でも目に入る」
「こんな綺麗なの嫌にならないよ。ずっと見てられる」
ずっと見てられる。
俺も、このツリーを見てるお前をずっと見てられる気がする。
「蓮何乗りたい?」
「…別に俺は何でも。お前が行くとこ行く」
「んー…じゃあコーヒーカップ乗ろ!」
「俺あれ酔うから…」
「私が行くとこ行くって言ったでしょ!ほら行こっ!」
「おわっ!」
手を捕まれて走らされる
その手は小さく、離したくないと思った。