「あのさ、1つ聞きたい事あるんだけど」
「はい」
「きっかけってなに?その…俺の事好きじゃなくなったっていう」
きっかけ、それは紛れもなく蓮の言葉だろう。
あの時蓮がああ言ってくれたから、今新しい1歩を踏み出そうと思った。
「蓮がね、「お前が優陽と友達の方が楽なんだったら、そう伝えろ」って言ってくれたの。私優陽といる時いっつも緊張しちゃって、2人でいる時も自然体でいれなかった。好きな人の前で取り繕うのって、なんか違う気がして。後、辛い時、泣きたい時、笑いたい時に隣にいて欲しい人が、本当にお前の好きな人だって言われて。そんな人がいたらいいなって思ったけど、その時に優陽の顔が浮かばなかった。」
「そっか」
そう一言、優陽は手元のコーヒーを見つめながら言った。

