「お昼でもくおーぜ!」


やってきたのは近くのマック。
大きなハンバーガーのポスターが目に入る。


あー…美味しそう。
でもダメだよね。節約とダイエットのためにサラダとかにしなくちゃ!


「唯奈なにくう?めっちゃ大食いそう」


「失礼な。ポテトと飲み物にする」


「はぁ?そんなんでたりんの?」


「足りないけど…いーの!お金もないし、ダイエットの為だし!」


お財布を確認すると、1500円しか入ってない。帰りにスーパーで買い物もするから…飲み物も我慢するか。


「唯奈痩せてるじゃん。ダイエットとか必要ないって!」


「痩せてないよ!普通に太ってるもん。肉とか結構多いし」


「はぁ?バカかよ」


「なにそれ!じゃあ証拠に触ってみなよ!」


「な、…なにいって!俺が変態みたいになるじゃねーか!ばか!」


顔を真っ赤に。タコみたいにさせて恥ずかしがる戸倉くん。


「あ、。そ…そっかごめん」


「あはは触ってもいいなら触るけど?」


「うな!言ったそばから変態!」


マックの店内で騒ぐ2人。
こんな会話じゃ、いつものあたしと一緒じゃん。もー。


「んー美味しい!」


「お前足りねぇだろ?俺のナゲット1個あげるから!」


「えいいの?やったー!!」


「ちょ…口にソースついてる」


「え?どこどこ?」


「んもぉ。ここだよ!」


持っていた紙ナプキンで拭く。
その戸倉くんの顔が近くて、目とか凄くて。


恥ずかしくって逃げ出したくなった。