鈍感プリンセス




今にも泣きそうな顔で謝ってくる。


耕太は幼稚園児か。


と、言いたくなる感情を抑えて


「はぁ…わかったよ。

そのかわり今度アイス奢ってねっ☆」


勝ち誇ったように笑いながら


また自転車のスピードを上げる。


「はいはい」


苦笑いしながら耕太は


また私に追いついてくる。


耕太とそんなやり取りをしていたら学校に着いた。


「うわぁ。ここが楓架高かぁ。

桜すごい綺麗!」

そう。


私たちが今日から3年間通う高校は楓華高


という誰もが憧れる高校。