純粋で真っ白な嘘

中学1年の時。

野良猫ををクラスのみんなで育てていた。


先生から隠れて。


でも河野は先生に言わないのが不思議に思ったのだろう。


「何で先生に言わないの?」


河野は上目でそう言っていた。

頭の上にクエスチョンマークが付いているみたいな顔で。



皆はどう答えたら良いか分からなかった。