純粋で真っ白な嘘

トマトジュースも塩が入ったのを飲むのに

今日のは入っていない。


どうして様子がおかしいのか分からない。

分からなかったから僕は家に帰った。




次の日ライが居なくなった。


どうしてだ。 


だから昨日は様子がおかしかったのか。

でも家出とは考えにくい。


ライの部屋の荷物は一つも無くなっていなかったのだ。

置いてあった手紙には


『八重、河野を助けて』

そう書かれてた。


僕は

はぁ

と短いため息をついて


「さて、どうしようかな」


と呟いてアスファルトの上を走った。