本当は可愛いのです

「咲、一緒にかえるだろ?」

急にりょうちゃんが聞いてきた。


へ?そんなの当たり前なのに。でも、今日はなんだか嫌だな。どうしよう。



「ダーメ♡咲は私と帰る約束なの!」


「え、詩音ちゃん!私そんな約束…はっ!」

私が困ってるから、合わせてくれてるんだ!


「そ、そうなの!ごめんね」


りょうちゃんは一瞬固まったけど、すぐに「わかった」って頭を撫でてくれた。



チャイムが鳴って、私達はそれぞれの席に座った。クラスは4人一緒なの!


隣の席の詩音ちゃんにお礼ゆうなら今だよね!



「詩音ちゃん!さっきはありがとう!」

授業中だったから、少し小声で伝えた。



「きゃーん!いいのぉ!私も咲と帰りたかったし!何かあったんでしょ?聞くよ」

うぅ〜。本当に詩音ちゃんはいい友達だよぉ。