本当は可愛いのです

本当なのかな…

「咲様、着きましたよ。」


「ありがとうございました。 帰りもお願いします。」


そう言ってドアを閉めた。

ここは超名門校。色んな社長のご令嬢や御曹司が通う高校なんだけど…



「なんだか、視線が痛いよ。うぅ、りょうちゃん」


いつもりょうちゃんが居てくれたから気にならなかったのに…



「あれ?城田さん今日1人?」

「うそ?ラッキー」

「あれ?村松様は?なんでいないのー」

「うそ!嫌ー」


なんかコソコソ言われてるし!囲まれるし!


「あ、あの!ちょっ、通して、下さい」


「えーいいじゃん。咲ちゃん、いつも村松が邪魔で話せないんだから、ね?」


そう言って手を掴んできた。

朝からこれって何!?


「触んな。」


そう言って手を払ったの。


「す、すみません。ありがとうござって!りょうちゃん?!」


はぁ、はぁって息切らしてるよ。